祥洲の墨の世界

表現者にとって、自分の表現のアイデンティティを探究することは、必然且つ、自明の理かもしれない。ここに「書」を表現媒体とする一人の表現者がいる。「書」という伝統・歴史に挑んでいる者がいる。

彼は表現という戦いの中で、「書とは何か」「伝統とは何か?」という「答えのない問い」を問い続けてきた。

その表現者とは祥洲という名の書家だ。

岡本太郎はかつて「伝統とは創造である」と言い放った。祥洲は、伝統について太郎と通底する言葉を次のように語る。「伝統を継承することなく創造はありません。そして創造することなく伝統の継承はありません」と。

私たちが見失った漢字・文字がもつ神秘性や呪術性を、「書」という表現媒体で、瞬間にかける祥洲の生き様の中に観たいと思う。そして、この終わりのない戦いは、彼の次の世代が引き継ぐだろう。

「京都場」という新しく出来た表現を現出する場で、「祥洲とその弟子たち」の戦いを目撃しようではないか。

祥 洲 /Shoshu

墨翔会・墨集団翔Sho主幹、SHO Art Office代表
1958年、京都市生まれ、同市在住。
5歳から筆を持ち、6歳から正式に書を学び始める。立命館大学在学中の19歳で書家活動を開始。(2017年現在、書道歴54年、プロとして40年間、活動中)
伝統書のみならず独自の墨美表現により、「祥洲/幽玄なる白黒の美」(2002/黒龍江省美術館主催)日中韓など五カ国共催「祥洲・先鋒墨美展」(2008/中国)、「祥洲の墨の世界」(2003〜/日本・ドイツ・中国)、「中国国際書法篆刻芸術博覧会」金賞 ほか国内外での企画個展や受賞 多数。http://shoshu.jp/

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墨集団 翔Sho について

1994年、祥洲を主幹に自由な書表現を実践する「グループ翔Sho」を結成。1996年、 グループ名を「墨集団翔Sho」と改名、「自己-myself-」展にて再スタート、2014年には結成20周年を迎えた。http://shoshu.jp/sumisyudansho.html