伊島薫は、「美とは何か」を問い続ける作家である。伊島は広告写真の第一人者として活躍する一方で、1980年代より作品制作を始めた。発表された作品は、常に話題となり、私たちの「美と醜の既成の価値基準」を揺さぶり続ける。彼の作品は常に問いかける「あなたが美しいと思っているものは、本当に美しいですか?」と。

本展では、女性の「美しさ」を問い続けてきた伊島の一つの答えである作品「あなたは美しい」(2013年)と、「人の生と死とは?」という答えのない問いを形にした「一つの太陽」のシリーズを展示する。

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伊島薫

1980年代、様々なミュージシャンの撮影からスタートし、数多くのファッション誌の仕事を経て、広告写真の第一人者として活躍。その後、現在伝説とも言われる実験的なファッション誌「ジャップ」を創刊。死体にハイブランドを着せるという「死体のある風景」シリーズが高い評価を受け、以降ドイツを中心に欧米各地で個展が開催されている。国内では、2012年の豊田市美術館「カルペ ・ディエム」展のメインビジュアルとしても起用され、約2万人を動員し各方面で話題を呼んだ。